ヨーロッパ恋愛紀行
恋愛心理学小説
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アメリカの大学にて
欧米女性から見て、日本人男性は魅力ありますか?

アメリカの大学で恋愛心理学の研究室にいると、必ずこの質問がくる。日本人女性が欧米男性とくっつくのは珍しくもなんでもないが、それに比べて日本人男性のほうは欧米女性の間ではあまりパッとしないのが現実だ。

「ことばの問題があるから」「やっぱり白人とは違うから」「体格が違うから」・・・もっともらしい説明でごまかしていたが、実際なにが問題なのか僕にもはっきりしない。アメリカの大学院生の常として、僕も例外なくまじめに研究するタイプであり、このような重要課題を曖昧なままにしておくなんてことはできない。
とはいっても、このような人種がからむ問題はアメリカ心理学会ではタブーなトピックであり、アメリカ人はこんな研究はやりたがらない。もちろん研究論文など見つけられるはずもない。つまり学術的には未知の分野なのだ。ならば自分でフィールドに出るしかない。まじめすぎる僕は早速、英語のマッチ系サイトに会員登録し、大学にはフィールドリサーチの企画書を提出した。
そして2ヶ月後、ヨーロッパ行きの飛行機に乗っていた。

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マッチ系サイトを2ヶ月もすれば、親しいメル友以上の関係になる女性は何人かできるものだ。というより、2ヶ月もメールが続く相手であれば、ある程度の信頼関係ができているはずだと言った方がよいかもしれない。今回の東欧・中欧に限定した作戦は、2ヶ月ほど経過した当時、チェコ・トルコ・ポーランド・ルーマニア・オーストリア・ハンガリーにメル友の女性がいた。しかし同じ東・中欧エリアとは言ってもこれらの国々は広く分布しており、これら全部の国を回るのは大変なことだ。それに加えてもっと難しいのは、彼女たちの予定に合わせてスケジュールを組むことだった。今回は全員大学生・大学院生だったが、ヨーロッパの大学は日本と違って忙しい。それに学校のテストやセミナーが不定期に入ってきて一週間先が読めないのがヨーロッパの女子大生だ。そんな彼女たちの予定を聞きながら旅行日程を建てるのはかなり大変な作業である。それだけじゃない。いくらメールで仲良くなっても、ドタキャンを常に考慮して計画を建てなければならない。予備コースも必要だ。彼女たちのメールから予定の確かさを見抜き、もちろんノリが良さと信頼性などをすべて考慮した結果、今回は距離的にそんなに遠くない中欧三都市〜プラハ・ウィーン・ブダペスト〜をまわることに決めた。

各都市は電車で5〜6時間の距離にある。これなら時間を無駄にすることなく10日もあれば十分まわれる。会いに行く女性は4人で、1人当たりの予定は1〜4日だ。この日数は妥当であろう。メールの時点ではかなり信頼おける女性と思っても、約束の場所に来ないとか、実は存在さえしなかったという可能性も否定できない。これがインターネットの怖さであり、更に国が違うとここらへんの読みは相当難しい。さまざまな人種があふれる北米で何年に渡って心理学をやってきたから、世界の女性の本心を読むことに関してはある程度は自信があったが、さすがにメール交換だけでは完全に読み切ることはできない。もちろん万全を尽くしてホテルはしっかり取った。これでもし現地で問題があってもホテル探しに時間を取られることなく十分に対処できるはずである。できる限りの準備をして、最後に4人に熱いメールを送り、アメリカからヨーロッパに向けて飛び立った。

まずスペインの元彼女のところに数日間滞在し、感覚をヨーロッパ式に切り替えてから中欧に出発だ。三都市の真ん中にあるウィーンまでの往復フライトチケットを買って、そこから北はプラハ、東はブダペストまで電車で移動する。最初はチェコのプラハに3泊。その間、2人に会う。次がハンガリーのブダペストだ。そこでも3泊する予定。そして最後がオーストリアのウィーンだ。そこで4泊。本当は地理通りにウィーンを真ん中のスケジュールにもってくる予定だったが、ウィーンの彼女に急用ができたためしょうがなく最後にまわした。結局、チェコ・ハンガリー・オーストリアの順でメル友の彼女たちに出会っていくことになった。

プラハ1日目に続く・・・






テーマ:国際恋愛 - ジャンル:恋愛

解説1:マッチメイキングサイト1
『出○い系サイト』と言えば、日本では迷惑メールや危ない事件ばかりがマスコミに取りあげられて、ネガティブなイメージができあがってしまっている。しかし欧米では状況はかなり違って、悪いイメージどころか、最も効率良く相手を見つける場所として社会的地位を確立しているのだ。もともと欧米では、新聞のクラシファイド広告欄で相手を見つけるというのが昔から定着していた。そこではまじめに相手を募集するコーナーと売春目的のコーナーが明確に別れていたせいもあり、まじめに相手を捜すのが目的のインターネット上の出○い系サイト(英語表現を使い、以下マッチ系サイトと表記)はほとんど抵抗なく普及してきた。それにインターネットの強みを生かして、それまでのローカル新聞では探せなかった遠方の相手についてもより詳細な情報を見ることができ、それに合わせてより多くの人が参加するようになってきた。特にインターネットの標準言語である英語で運営されるマッチ系サイトは、もともとはアメリカが中心だったのだが、今では世界中からアクセスされ、そこでは世界各国の紳士淑女による壮大なパーティが毎日24時間休みなく繰り広げられているのだ。

世界中に何百万人もの会員数を持つグローバルマッチ系サイトはほとんどアメリカベースだ。アメリカのサイトだけあって北米の会員が多いが、同時に英語である強みとも言うべきか会員が世界中に広がり、ほとんどの国をカバーしている。国名検索ができるようになっているので、自分の好きな国から順に相手を探していくことができてしまうのだ。たとえばニュースで話題になっている某国の様子をテレビで見たとしよう。そこに映っていた女性(あるいは男性)が魅力的だったりする。普通なら「この国にはこういった魅力的な女(男)がいるんだ」で終わってしまうところだが、これらの『マッチ系サイト』に行けばすぐにその国の現実の女性たち(男性たち)のプロフィールや写真を見ることができるし、気に入ったのがいればいつでもメールできてしまうのだ。ニュースでは聞けないようなその国の状況をいろいろ教えてくれたりするし、ついでにその人がすごく魅力的だったりして本当の恋愛に進展することもある。日本にいながらにして、また自分の部屋から簡単に、世界中のどこの国の女性(男性)にも愛を語ることができるのだ。

もともと日本には、合コン、お見合いパーティ、結婚相手紹介所、Q2等、世界に例を見ないほど出○い系サービスを発達させてきた歴史がある。日本では誰でもネットが使える現在、インターネットを使った国内の結婚紹介系サービスも手堅いマーケットを確保しているのも事実だ。しかし世界中からアクセスされる国際標準的なマッチ系サイトともなると、なぜか日本人は他の先進国に比べて桁外れに少ないのだ。
しかし日本人の恋愛の対象が海外に向いていないわけでは決してない。外人バーやクラブ、外人女性あるいは男性のストリップバー、その他風俗サービスや、外人の結婚紹介所に高額の金をつぎ込む人は後を絶たない。それに昔から、日本人男性は世界のあちこちに買春ツアーに出かけてはひんしゅくを買ってきたのは世界的に有名なことだ。世界の主要な観光地に行けば、日本語で対応する売春宿は必ず見つかるほどにもなっている。インターネットにしても、外人系のアダルトサイトにおける日本人会員数は世界のトップレベルだ。しかしその反面、まじめな恋愛目的の国際版マッチ系サイトとなると、なぜか日本人は急に消極的になってしまう。
これほど外国人に対して強い性的願望がありながら、まじめな恋愛はさっぱりダメということでは日本人が情けないと思われてもしょうがない。経済が強いだけの魅力がない人々だと思われてもしょうがない。日本人留学生は自己表現が下手だし、日本人観光客はツアーについて回って写真を撮ってるだけだし、日本人消費者は自分で考えないでみんなと同じものしか買わないのは、やっぱりバカな証拠だと思われてもしょうがない。欧米のメディアを見ると、最近日本がますます世界から見放されつつあるあるのが明らかで、外資系企業のいくつかはアジアのヘッドクオーターを日本からシンガポールや中国に移し替えているところも増えている。英語版マッチ系サイトの会員数を見ているとまさにこれらの流れを反映しているのかもしれない。他のアジア諸国と比べても日本人の参加者は異様に少ない。これはシャイな日本人を象徴しているのか、それとも衰退する日本を象徴しているのだろうか。いずれにしてもこれくらいの遊びができなきゃ国際社会ではやっていけない。立花隆が東大論で言っていたように、英語メールをポンポンやれるようにならないとこれからどうしようもない。その意味で英語のマッチ系くらい軽くこなせるくらいじゃなきゃ国際化社会についていけないだろう。ある程度の能力がある人ならインターネットでパツキン系Hサイトなんか見てないで、海外マッチ系サイトに挑戦してみるのもよいのではないだろうか。

英語が大きな問題だと思う人は多いことだろう。実際に日本人大学生の英語力は国際的に見てひどいものだ言われている。しかしここで英語力を評価しているものはTOEFLであり、日本人の平均値を下げているのは聞き取りのパートなのだ。実はそれ以外の読み書きの能力に関しては日本人大学生はそんなに悪くはない。これはアメリカ東海岸やイギリスの語学学校でヨーロッパからの留学生と一緒に勉強したことのある人ならわかるだろう。文法やリーディングなら日本人も負けてないのだ。ということはメールをやりとりするインターネットのマッチ系サイトは、ある意味でとても日本人向きだと言える。英語のネイティブスピーカーとやり合うのは大変だが、それ以外なら英語はお互い外国語であり、メールをやりとりする分には日本人的な英語コンプレックスなど問題にはならないのだ。問題は英語というよりむしろ、文化が違う相手とのコミュニケーションである。これは言語の問題よりもずっと大変であることは、英語を自在に操れる人なら誰でも感じることだろう。世界は広い。グローバルなマッチ系サイトには、何百万という考え方、価値観が集まっている。このような世界のさまざまな考え方・文化の壁を越えて意思や感情を伝え合ったり、理解しあったりすることは誰にでもできるというわけではない。英語も必要だが、それ以上の知識と能力を問われるインテリ的行為であるからだ。でもそのセンスがある人には是非ともこの国際的社交の場にデビューすることをお薦めする。そこでは自分の能力にふさわしい待遇が待ち受けているのだ。

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